働く女性のための更年期講座

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きよまり(清永真理子)
きよまり(清永真理子)

株式会社 WABI 代表取締役 /Life for meプロデュサー
福岡県出身・東京都在住、夫・長男(12歳)との3人暮らし
私の更年期体験談はこちら »

私って更年期?実はわかっていなかった!そんなあなたへ

更年期を疑った方が良い場合

最近疲れやすくて肩こりがひどい、あるいは冷えや頭痛、めまいがする。さらには眠れない、イライラが止まらない・・・そういった様々な心身の不調に「あれ?最近の私、以前と違う・・」と感じることはありませんか。

または、人に会うのが億劫になり、趣味に出かけることもやめて週末は寝てばかり・・・どういう訳か、これまで通りの生活が送れなくなったことで「もしかしたら、これが噂の『更年期』では?」と頭をかすめたことはないでしょうか。

このような原因不明の不定愁訴があった場合、たとえ40代でまだ生理があったとしても、更年期を疑った方が良いかもしれません。

 

そもそも、更年期とは?いつから?

更年期は全ての女性が通る道です。女性の閉経から前後5年ずつ、つまり45歳〜55歳前後の10年間を指します。
生理が始まる頃と同じくらい身体的にも変化があり、その衝撃の大きさから「大人の思春期」と言われるほどです。

もちろん男性にも更年期はあります。
男性の場合、閉経のようにホルモンが急減少するわけでなく、加齢とともに徐々に減少していくので、女性よりも身体への衝撃が少ないと言われています。
代わりに、明確な閉経前後5年という時期がなく、女性よりも長期化する方や発症の時期の期間が長いとも言われています。

この閉経前後5年間の時期に心身の不調=更年期症状を感じる女性はおおよそ8割。
10年近い期間ありますので、時期によって不調の濃淡があります。
そのうち日常生活に支障が出る『更年期障害』は、2割ほどいると言われています。

私は、この2割の『更年期障害』でした。すでに病気の領域です。

更年期は女性のライフステージにおいても重要な時期に訪れます。
介護や子どもの巣立ち、職場での責任ある立場についていることも多く、忙しさを理由に生理不順をやり過ごした結果、更年期症状が悪化してしまうという危険性もはらんでいます。

また最近では、40代前半から更年期同様の不調が見られることもわかってきており、この場合は35歳〜45歳までを『プレ更年期』と呼びます。
近年、社会の変化とともに女性の生き方も多様になり、働く女性が増えました。
しかし、仕事や家事、子育てなどの過労、さらにはストレスによって女性ホルモンの分泌量が減ることで更年期と同じ症状を感じる方が増えているのです。

 

更年期はなぜ起こるの?

では、更年期はなぜ起こるのでしょうか。更年期では、エストロゲンという女性ホルモンの血中濃度が大きく減少していきます。これを脳が感知して自律神経バランスに乱れが生じ、身体が女性ホルモンの指示に応えられなくなってしまうのです。その結果、更年期症状という様々な不調を感じるようになります。

女性ホルモンについて(更年期のおこる理由)

一方で、更年期症状に関わる要因はホルモン減少だけではありません。
実は【ホルモン・環境・気質】の3つの要因に起因していると言われています。

更年期症状の原因3つ
「更年期症状」の原因

例えば、女性ホルモンが原因だから『ホルモン補充療法』を受けたとして、更年期の不調は全て解決するかというと、実際は違います。
更年期の不調はホルモンの減少だけでなく、環境や気質といった要因も複雑に絡まり合うことで起こっているのです。

環境要因としては、先ほど挙げたような介護や子どもの巣立ち、夫の定年退職といった家族の関係性の変化をはじめ、職場でも役職など責任ある立場に変化するなどの負担が影響を及ぼすことが考えられます。

また気質要因としては、真面目、几帳面、繊細などといったもともと持っていた性格タイプによって、更年期のストレスや受け止め方の違いにも影響が出てくるのです。

 

更年期の症状とは?

具体的にどのような症状が見られるのでしょうか。実は、更年期には図のような症状以外にも200~300種類もの症状があると言われており、さらに複合的に起こることも多々あります。
一概に「この症状だから更年期」とは言えないのです。


更年期の症状一例

そういった一人一人の症状が違うからこそ、「自分だけなのだろうか?」「この辛さをどうしたらいいの?」とひとりで抱え込んでしまう方が多いのも更年期の特徴です。

このように、更年期だと分からないうちは非常に不安で辛いものです。
しかし、更年期がいつ、どのようにして起こるものなのか?その仕組みを知ることによって、更年期は取り組める課題へと変えることができます。

自身が更年期かどうかは、婦人科で血液検査をすることによりホルモンの減少値を知る事ができます。

また、更年期のセルフチェックは以下のサイトから簡単に行うことができます。
ぜひお試しになってみてください。

出典:女性の健康クリニック 小山嵩夫クリニック
「更年期症状指数票」
http://koyamatakaoclinic.jp/check/check.html

*こちらの小山先生のシートは更年期のセルフチェックによく使われており、病院などでも無料で置かれています。
*26~50点に当てはまった場合でも、生理不順等があった場合は婦人科に行かれることをお勧めします。

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実際、いま次から次へと変化する自身の不調に戸惑っている方も多いと思います。

まずは、更年期とはどういうものかを知ると同時に、私自身がどんな体験をし、どんな治療法を選んだのか、またその効果はどういうものだったのか、当時右往左往した私の姿を赤裸々にお伝えできればと思っています。

全く同じ症状ではないかもしれませんが、いま悩んでいるあなたにとって、まさに私!という体験もあるかもしれません。

毎週、ブログを月・木17時に更新します。

ぜひ、のぞきにきてくださいね。